今回ご紹介したいのは2018年にwowowで放送されていたドラマ「W ダブルファンタジー」です。
主演は水川あさみさん。
原作は官能ラブロマンス小説・・・
エロすぎて内容のないドラマに仕上がってたらどうしようかと思いましたが、そんなことはありません。
美しく強い女性が丁寧に描かれているなかなか見どころのあるドラマでした。
30代半ばの女性が描かれているのでそれくらいの世代の方におすすめです。
若い女性にはなかなか共感を得られない気がします(^^;
「おばさんが何やってんだか。」って思われそう・・・
でもね、あっちゅーまにそんな年齢になりますよ~。ひっひっひっひ。
そして想像していたより衰えていないんですよね~(笑)
男性は水川あさみさんファン以外は見どころがないかも・・・。
こちらのページはネタバレは一切ございません。安心して読み進めて下さいね!
ジャンル:ラブロマンス 全5話
おすすめ度 | 4 |
胸がドキドキ | 4 |
考えさせられる | 3.5 |
前向きになれる | 3 |
続きが気になる | 3.5 |
【ストーリー】
人気脚本家の奈津は元ディレクターの専業主夫省吾と郊外で二人暮らしをしている。
母親のようになってしまった夫と、なんでも言いなりにしようとしてくる実の母親の間で窮屈で生きている心地がしない毎日を過ごしている。
そんなとき、憧れの演出家志澤と関係を持つようになる。
自分の書く脚本にまで口出しをしてきて、自分自身を支配下に置こうとする夫に我慢できなくなった奈津は都内のマンションに一人引っ越し暮らし始める。
志澤との関係がうまくいかなくなり、たがが外れてしまった奈津は次々と男性と関係を持つようになる。
【登場人物】
高遠 奈津〈水川 あさみ〉
主人公。人気脚本家。35歳。
結婚して6年目になる夫との関係に疑問を持ち始めている。
岩井 良介〈田中 圭〉
新聞記者。奈津の大学時代の先輩で付き合っていたことがある。妻と小学1年生の子どもがいる。
志澤 一狼太〈村上 弘明〉
奈津の憧れの演出家。
【感想・見どころ】
これは賛否両論あるドラマだろうな・・・と思います。
不倫ものですし、不貞行為を繰り返す女性の話なので嫌いな人は嫌いでしょうね。
好き勝手やる主人公に共感できない人もいるでしょうね。
でも
響く人にはと~っても響いちゃうドラマだと思います。
原作は読んでないのであくまでドラマだけの感想と見どころを述べたいと思います。
見どころは性に溺れた女性の話でもなく、性描写の部分でもありません。
あまりエロくない・・・。
最初の舞台演出家とのやりとりは、「安いAVを観させられているのか?」と思いました。
「何を観させられているのか・・・?」とすら思いました(笑)
でもどんどん話が進んでいくとそんな安っぽい話ではないんですよね。
ただ性欲に溺れていく30半ばの女の話ではない。
このドラマでは性欲=生命力 と捉えています。
主人公はいろいろなものに支配されて、抑圧された世界から飛び出して、自立した強い女性になろうとしています。
強く生きようとしている主人公を性への欲求として描いているのではないかなと思います。
そういう視点で見れば30代半ばの女性にとってはなかなか共感できるドラマなのではないかな~なんて思います。
ところで、岩井役を演じた田中圭氏、さすがだなと思いまいました。
安いAVのような気持ち悪いセリフを全くいやらしくなくあんなに爽やかに言えるなんて(笑)
話し方にクセがある役だったのによくあそこまで自然に演じたな~、なんて感心しました。
+++++
好き勝手やってやる主人公に「サイテー!」って思う人いると思います。
でも思うんですよね、「サイテー!」って思う人こそ実は自由になりたい願望が強いんじゃなかろうか。
本当に自由にやりたいように生きちゃだめなんですか?
誰かを傷つけないように、代わりに自分を傷つけながら生きていくのって本当に正しいの?
みんな人のためだけに生きていかなければいけないの?
と思ったり。
ぜひぜひご覧あれ~!